2011年3月16日水曜日

日本聖公会より


日本聖公会から、植松誠首座主教からのお願い
被害状況と対策本部設置のメールをいただきました。
日本聖公会のためにもお祈り下さい。

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2011年3月13日
日本聖公会 教会・礼拝堂・伝道所 御中

日本聖公会 主教会議長
首座主教 ナタナエル 植松 誠

東北地方太平洋沖地震に関してのお願い

大斎節に入って間もない3月11日午後2時46分、三陸沖を震源に国内観測史上最大のM9.0 の大地震が発生し、それに続く津波、火災などにより広範囲にわたる地域で甚大な被害がもたらされています。またまったく予測範囲を超えた地震によって、福島第1原発で爆発があり、第1原発 と第2原発周辺には避難指示が出されています。これらはテレビなどの映像によって、克明に、繰り返し私たちの目に入ってきます。今、誰もが、今回の地震と津波、火災による被害の大きさに、信じられない思いで、言葉を失っていると思います。崩壊した家々、津波によって呑み込まれていく町々、消火できない状況の中で燃え続ける家々、そして、被災された方々。愛する家族を失ったり、その行方が不明で必死に探しまわっている方々、一瞬のうちに家、財産などすべてを失った方々の姿に、また津波で壊滅状態になった市街の光景に、私たちの心は張り裂けそうな思いです。

地震発生直後から、管区事務所では人々の安否や教会の被災状況などを把握すべく、東北教区や関係者と連絡を取ろうと努めましたが、電話もメールも繋がらず時間だけが過ぎていきました。昨日になって、少しずつ情報が入り始め、被災の状況などもわかってまいりました。東北教区の加藤博道主教や教務所とはまったく連絡が取れず、心配しておりましたが、昨日夕方、初めて加藤主教よりの連絡が入り、仙台市内の教会の様子を知ることができました。東北教区の諸教会の状況は、加藤主教もすべては把握できていないとのことです。電気や電話がまだ復旧していない地域、津波によって大きな被害を受けた地域などでは、まったく連絡の仕様がないとのことで、特に海辺にある磯山聖ヨハネ教会(福島県)と釜石神愛教会・釜石神愛幼児学園(岩手県)については、津波の被害が大変心配されています。また、信徒の方々の安否は、司牧の教役者によって、現在懸命に調査されているところです。交通網も各地でずたずたに寸断されたままですが、東北教区としては、明日中に仮の対策本部(教区会館内に仮設事務所)を立ち上げ、加藤主教を統括責任者として情報の収集、信徒の安否の確認、支援体制などに取り組むことになっています。仙台基督教会(主教座聖堂)はかなりの損傷を受け、余震が頻発する今日は、会館で大斎節第1主日の聖餐式をおささげしたとのことです。北関東教区(特に茨城県内)でもいくつかの教会が被害を受けているとの報告を受けています。

管区として、この未曽有の大震災への対応(救援・復旧のためのボランティア、復興募金など)をどのようにすべきか、早急にその態勢を整えてまいります。また、教会(建物、人々)の被災状況や復旧状況などを、今後敏速に各教区にお知らせできるようにいたします。

今、私たちにできる最大のことは、祈ることです。祈りには力があります。被災者のため、亡くなられた方々のため、そのご家族のため、救援活動に携わる方々のため、また特に、東北教区・北関東教区の聖職・信徒の皆様のための祈りを、この大斎節の日毎の祈りとしておささげくださいますようにお願いいたします。カンタベリー大主教を始め、世界中の教会から祈りによるご支援が今 日本聖公会に届いています。                           
在 主


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2011年3月14日
管区事務所主事会
総主事 司祭 相澤牧人
「東北地方太平洋沖地震日本聖公会対策本部」の設置のお知らせ

主の平和

大斎節に入り、様々な行事にご多用のことと思います。また、今回の大地震での犠牲者の魂の平安、家や家族を失った方々の心の平安を祈っておられることと思います。また、救援に当たっておられる方々の働きへの祈りもささげておられることと思います。
 本日、緊急の主事会を開催し、管区事務所に「東日本大震災日本聖公会対策本部」を設置することといたしました。(本部長 総主事 相沢牧人)その任務は、①東北教区との連絡を密にして、全面的に被災教区をサポートする。②情報の収集。③国内および海外諸教会への連絡。④募金活動。です。
 この対策本部への連絡メールは general-sec.po@nskk.org のアドレスです。

なお、復興のためにボランティアを希望されている方がおいでになるかと存じますが、現地からのお話では、今は対応することができない、いろいろなことが終わって復興に向かうときに、求められることになろう、ということです。どうぞご理解いただき、今しばらくお待ちいただきたいと思います。

このことに関して管区の対策本部では、情報収集の部門(担当者:宣教主事)でボランティアの待機リストを作り、該当教区へお伝えするようにしようと考えていますので、お気持ちのある方はご連絡ください。緊急募金に関しては別紙にて各教会にお願いをいたします。

また順次、必要なこと、協力を求めたいことなどなどが具体的に明確になってきたときに、お知らせしていきたいと思いますので、その節にはどうかご協力をいただければと願います。

主にあって