2011年4月30日土曜日

東教区・田島牧師レポート

 4月28日午後5時30分より、大田区の臨海斎場にて石巻で 被災された方16名のご遺体の火葬が行われました。「大田区宗教者懇話会」に出席している私のところにも、蒲田仏教会経 由で立ち会いの依頼があり、大田区のキリスト教代表の一人として祈り の輪に加わりました。
 急なことでもあり、キリスト教関係者はルーテル教会の私(田島)、救 世軍士官1名、福音派牧師1名の3名でした。私はルーテル教会の式文 を用いて、「出棺」「火葬」の祈りを担当しました。現在東京都の3カ所の火葬場で被災された方々のご遺体を受け入れてい
るとのことです。しかし、基本的に火葬に宗教者が立ち会うことは許さ れておらず、大田区の臨海斎場は「例外」です。大田区仏教会の方々が 東京都と大田区に根気強く申し入れをして、大田区内の宗教者に限り、 人数を制限したうえで許可されたということです。「キリスト教もいっ しょに」と声をかけて下さった、大田区仏教会の方々には感謝したいと 思います。
 なお、本日火葬されたご遺体はすべて身元が分かっている方々だったそうです。ご遺体はきちんと納棺され、透明のビニールに包まれ、一体一体きちんと霊柩車で運ばれて来ました。しかし、他の斎場で火葬されて いる身元の分からないご遺体の場合は、この限りではないとのことでし た。
 ゴールデンウイークの連休中は、ほぼ毎日夕方から被災された方々のご遺体を受け入れるそうです。今後は、大田区内のルーテル教会の牧師たちで役割を分担できればと思っています。なお、斎場への立ち入りには 制限があります。大田区内の宗教者以外の立ち入りは許可されないとの ことです。

田島靖則(日本福音ルーテル雪ヶ谷教会)