2011年5月31日火曜日

[ボラレポ]キッチンボランティア


  六十代も半ばを過ぎたこの臆病な私が、皆様に御迷惑を掛けず、遠く仙台でのボランティアが出来るのだろうか、とその一歩を踏み出す迄は色々な心配がありました。
 先ず寝袋という物で果たして眠れるのだろうか等々。しかし、幸いな事に同じ長野教会から行かれる姉妹がいるという事で、また、仕事の内容もキッチンボランティアという事で、それならこの私でも少しはお役に立てるだろうと心が決まりました。
 未曾有の災害で、多くの援助の手が必要な事は解ってはいましたが、今回こうして仙台教会でとなりびとの窓口を開けて下さった事は本当に感謝です。
 先ず食事作りですが、被災地へ泥出しに出かける方、沢山の畳を運搬する方、煩雑な事務をこなし乍ら奔走する事務局の方、それぞれの皆さんのお働きの源をと、少し緊張しました。実際は早朝五時半からの朝食は皆さん慌ただしく、昼食は持参のおにぎりのみ。せめて夕食はホッ!とするひと時でもあり、また明日の活動の為の糧として頂ける様、予算の範囲で買物を工夫して作ったつもりです。田舎料理でしたが、美味しいと言って頂け、嬉しく思いました。また、石巻で被災の現場を見せて頂き、全国各地からおい出になるボランティアの方の受付をさせて頂いたりしました。たった四日間でしたが、受け入れ体制の整った中で先生方や事務局の皆さんのお世話になり乍ら、微力なりにも、少しでも人様のお役に立てた事は大きな喜びです。一日の働きを終えてのミーティングでも、皆さんの一日の仕事の内容や思いも解り、まだまだ復興に向けて長い道のりが必要な事、そして被災地の方への多方面にわたる心配りが必要なことを思いました。
 長野教会 池田道代