2011年5月26日木曜日

キャッシュ・フォー・ワーク

 気仙沼市で行われているキャッシュフォーワークの 視察にCWSの方と一緒に行ってきました。
 ルーテル教会救援ではこの活動に200万円支援しています。

 キャッシュ・フォー・ワークは国際ボランティアセンター山形(IVY)が中心になって展開しています。
 キャッシュ・フォー・ワークは、被災した人を対象に雇用を創出する事業です。事業の内容は、現在のところ浸水地帯の家の泥だし作業。事業資金は民間団体や個人からの募金で集めており、家主からはお金をとらないことになっています。
 セールスポイントは災害ボランティアセンターではやらない床下の泥かきや高圧洗浄機による掃除もやることです。顧客満足度は高いといいいます。
 現在、気仙沼では15~16人(若い女性も数名いる)の人が登録をしており、5人程度で1チームを組んで、そのチームで家の泥だしや片づけを行っています。仕事としてやるため経験を重ねるごとに要領が良くなり、床を剥がす作業などは専門の大工さんが見ても驚いたらしい。
 賃金は時給750円で労働時間は1日8時間。4月22日の事業開始から5月半ばまでで20~25軒の家を片付けました。
 月間の事業費はおよそ300万円で、この費用で20人の人件費と必要な経費をおおよそまかなえるらしいです。ただ、もっと事業を大きくしたいと考えているが、資金が足りていないようす。現時点では5月末までしか雇用を約束できていない状況にあります。
  この日仕事をしていた20代らしき女性に話を聞くと、「元はホームセンターで仕事をしていたが、ホームセンターが津波でだめになり、解雇されずっと家にいたところ、知人の伝でこの話を知り、参加している。体を動かすのが好きだし、また作業をしていると災害のことや先の不安などを忘れられるのでいい」と言うことでした。
 ルーテル支援活動のひとつです。
 専従スタッフ:佐藤