また、通りかかったコンビニの駐車場に大きくHELPと書いてありましたが、当時の緊迫感が伝わって来て、書いた人が無事でいてほしいと祈るばかりでした。このように現地にいって初めて感じることができる生々しい現実を、多くの日本人が時間を見つけて体感できたら、これからもっと一日一日普通に生活できることに感謝して生きられるのではないかと思いました。
当初はボランティアだけで鉢に花を植えて、配る計画でしたが、被災者の方々が20人ほど手伝ってくれたおかげであっという間に作業は終わりました。皆さん花を喜んでくれました。少しでも希望を見出してくれるきっかけになればと思いました。
フリーマーケットは本来ならば全国から寄せられた物品や衣服、生活用品なんかを持っていって、ビニールシートの上に広げて、好きな分だけもらっていってもらう予定でしたが、配給に変更になりました。
その理由というのも前回、隣近所でどこどこの家が食料を多くもらっていて不平等だというクレームがあったらしいのです。ボランティアの方法もしっかり考えないと、善意でやっているボランティアが混乱を招くきっかけになりかねないということを勉強しました。
フリーマーケットの後、30分くらいのお茶会があって、お話を聞かせていただいたのですが、その中で印象に残ったことをさらに二つほど、お話させてもらいます。
まず、政府の政策で、仮設住宅に移ると、生活支援が受けられなくなるということです。職を失ってしまった人の失業保険がでなくなったら、これからどうやって生活していくのか。まだまだ継続的な支援が必要だと感じました。
もう一つは、徒歩圏内のコンビニがやっとオープンしたことです。今まで買い物するのにも一苦労だったのが少しずつ便利になっていってる様子がわかってよかったと思いました。
また、少し嬉しいこともありました。関西からきたよさこいの集団が屋台を開いて、被災者の方々とともにお祭りをしていたのです。
被災地の復興の勢いをつけようとしている様子でみていて清々しい気持ちになりました。一日も早く被災地の方々が元気を取り戻せるようにお祈りいたします。
ボランティア 神田良輝(東京教会)