8月9日から12日まで、4年ぶりに被災地の訪問を行いました。
震災から12年目の夏を迎えた被災地には、様々なインフラが整備されています。
そのインフラの一つに三陸沿岸道路(仙台~八戸359km)があります。この道路は復興道路として2021年12月28日に全線が開通しました。
今回はこの道路を利用し、仙台から八戸まで「となりびと」での支援者の方々や各地に整備された震災関連施設等を訪問してきました。
3.11伝承ロードhttp://www.thr.mlit.go.jp/shinsaidensho/
初日は、中部国際空港から仙台空港を経由して、仙台のホテルで、仮設団地での支援をされたご夫妻と再会しました。
翌日は、石巻市の河北町の復興公営住宅をまず訪問しました。主に海沿いの長面や雄勝の方々が住まわれている住宅です。
「つるしびな」支援を行った方のお宅で、テーブル一杯の地元の旬の食べ物をいただきました。復興公営住宅での生活も順調なようで、近くには、訪問日の翌日、セブンイレブンが開店しました。
その後、地元の支援者ご夫婦のお宅に向かいました。
その途中の山々には風力発電施設がご覧の通り整備されていました。
その後、ご夫婦の案内で今回の震災で最も多くの方が天に召された南浜の国営祈念公園https://ishinomakiminamihama-park.jp/を訪問しました。
この施設では、被災地の方々の様々なお話を聴くことができるようになっています。
施設の中で石巻の支援者の方から一冊の絵本を紹介していただきました。その絵本の名は「おさとうやま」。この名は、東松島市野蒜(のびる)地区の「おさとうやま」として地域内外に親しまれる里山のことです。この山は震災の12年前、地元の佐藤善文さんが購入し、いつ来るかも不明な災害に備えて整備された私設避難所です。震災前、周囲の人たちにとって、この避難所の整備は理解しにくいものでしたが、震災時の津波襲来時には70余人もの命を救いました。住民の命を救ったことで「佐藤山」の呼称に「御」が付き、国内外から多くの見学者が足を運ぶようになり、この絵本ができあがったのです。その佐藤さんのインタビュー映像を施設内で拝見しました。
その後、同じ南浜にある震災遺構「門脇小学校」https://www.ishinomakiikou.net/kadonowaki/を訪問しました。
この学校は震災時、津波後の火災で全焼した学校です。
また、全焼した教室や震災当日の生々しいラジオ放送なども聴くことができます。