2011年4月3日日曜日

特別の祈り3~東北関東大震災被災者を覚えて


特別の祈り3~東北関東大震災(東日本大震災)被災者を覚えて

司式)慈しみ深い神様。
   2011311日午後246分という時を、私たちは忘れません。
この日は深い悲しみと、尽きることのない不安と、止まることを知らない恐れに、私たちが置かれた日だからです。深い絶望が襲い来る中にあって、どうか私たちが祈る心を失わないように、主よ、お助けください。
会衆)主よ、お助けください。

司式)憐み深い神様。
   2011311日午後246分という時を、私たちは忘れません。この日は世界中の人々が、私たちの大きな災害を心に留め、私たちの悲しみを共にしようと心を向けてくださった日だからです。届けられ続けている様々な支援を通して、被災されたすべての人々に一歩を踏み出す力が与えられますように、主よ、お助けください。
会衆)主よ、お助けください。

司式)慈しみ深い神様。
   震災によって愛する家族や友人を失い、家を失い、職を失い、ただ喪失感の中にたたずむ全ての人々に、あなたからの慰めがありますように。失われてしまった未来を、どうかあなたが新たに与えてくださいますように。未来を取り戻すために、私たちにもできることがありましたら、主よ、どうか教えてください。
会衆)主よ、どうか教えてください。

司式)憐れみ深い神様。
   人を、家を、街を飲み込んだ津波の爪あとは、今も多くの人々の心に、そして多くの場所に残ったままです。無惨なふるさとを見つめなければならない人々の心を思うと、胸が張り裂けそうです。愛する者を亡くした人々の悲しみに、未だに愛する者の消息すらつかめない人々の焦燥感と絶望感に、主よ、どうぞ寄り添ってください。
会衆)主よ、どうぞ寄り添ってください。

司式)慈しみ深い神様。
   福島原子力発電所の事故による不安や恐れが続いています。突然に避難生活を強いられた多くの方々、風評被害で苦しむ方々の労苦を覚え、一日でも早く解決の道が見えますように。また被曝の危険の中、事故の処理にあたっている方々を、主よ、お守りください。
会衆)主よ、お守りください。

司式)憐み深い神様。
   私たちの兄弟姉妹である仙台・鶴ケ谷教会に連なる人々を特に覚えて、あなたの恵みと慰めを注いでください。大震災により傷ついた子どもたちを特に覚えて、あなたの愛で包んでください。病の中で震災に遭った人々を特に覚えて、あなたの癒しをお与えください。止めどもなく涙を流す人々に、私たちも寄り添うことができるように、主よ、私たちにも力を与えてください。
会衆)主よ、お聞きください。

全員)耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えてくださる神様。今こそ、私たちが互いに愛し合い、支え合い、共に生きる地の民となることができるように力をお与えください。イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。


201143日 四旬節第4主日
日本福音ルーテル教会・東北関東大震災救援対策本部・東教区作成