今回、畳の搬入員として、ボランティアに参加することが出来たことを現地のスタッフ・被災者の方々、そして神様に感謝致します。
テレビを通してしか知らなかった風景を眺めながら、東松島までの道を向かいました。家が津波にさらわれた殺風景の中で、海水が引いていった田んぼが、荒野の様にひび割れていたことが強く印象に残っています。そして、被災されたというのは同じであるにも拘わらず、『私たちより大変な所を手伝ってあげて』と言う方々の愛と強い責任感には、脱帽せざるを得ませんでした。今回の畳の搬入は1日という短い期間でしたが、その小さな働きが次第に積っていき、少しずつ前へと進んでいくのだと思います。その為、皆が自分の事として、支援を息長く続けなければ、ならないのだと、改めて思わされました。
その一つの欠片として、参加出来たことを感謝すると共に、これからも出来ることをしていきたいと思います。神様は、弱い私たちが支え合う事の出来るように、隣人を備えて下さいました。ボランティアとして働かせて頂いた私は、今回、懸命に踏ん張る隣人の姿に、生きる力を与えられました。私の力は弱くとも、神様の御心を聴く者として、また参加させて頂けたらと思います。
神学生 永吉穂高