2011年8月24日水曜日

[ボラレポ]蔵内漁港復興祭

8月16日火曜日、午後3時過ぎ、和太鼓と笛の音が響き渡り、気仙沼蔵内漁港での夏祭りが幕を開けた。使えなくなった牡蠣養殖施設の上の特設ステージは、何枚もの大漁旗で華やかに飾られている。目の前に広がる海に向かい、くじけない心と復興への決意を宣言する手作りのイベントの始まりだ。

私は、導きによって、出演者としてこの祭りに関わる機会を与えられ、ギターの弾き語りを披露させていただいた。拙い演奏にもかかわらず、多くの方々が暖かい拍手と声援をくださった。心から感謝している。

「お祭りを見に来られる人は、まだいいんです」と、曹洞宗ボランティア会スタッフの武田さんは言った。色々な理由で、仮設住宅から出て来られない人たちがいる。個別訪問をして、そういう人を見つけることが、イベントの大きな目的のひとつなのだ、と。

私にも、お祭りの手伝いはできた。しかし、本当に大切なことは継続の中でしかできない。これからも関わり続けなければ、と強く思った。

大塚和人(大宮教会)