2011年8月25日木曜日

[ボラレポ]まず、現地にいかれることを!

主の愛と御恵みに感謝いたします。
となりびとのボランティアに参加させて頂きまして感謝です。
8月19日の一日だけでしたが、貴重な経験が出来ましたことに感謝です。

4日間の活動参加を予定していましたが、8月13日に父親が召天し、葬儀式のため短くなってしまいました。
父親が召天した時、家族が手を取り見送ることが出来たのですが、被災された方々は、3月11日の朝、「行ってきます」「行ってらっしゃい」の言葉だけで、突然の震災で、会うことも出来ず、行方も分からない方も沢山いらっしゃる。
被災された方々に比べたら、父親はどんなに幸せであったか…

そう思ったら、直ぐにでも現地に向かいたかったです。

そんな、我儘で、かえってご迷惑をおかけしてしまうことばかりでしたが、伊藤先生、立野先生を始め、現地スタッフの方々が温かく迎えて下さいました。
石巻のボランティアセンターでの受付業務をさせていただきました。
6時半にとなりびとを出発し、現地に到着したのが8時過ぎ。
全国から沢山のボランティアの方々が待っておられました。
学生さんから定年を過ぎた方まで、一人で、夫婦で、家族で……何かをしたい… と、参加される方ばかりでした。

ボランティアセンターの方から、震災の時のお話を聞くことが出来ました。
そのお話を聞いている時に、震度5弱の揺れに襲われました。
その方は「もう許して……」って、地に座り込んでしまいました。
その場で何もできなかった私…… あの日の揺れは、どんなに凄かったのか想像もできませんでした。

石巻の被災地を車で通りました。
町の中の瓦礫や車は片づけられていましたが、目にする光景は、テレビや写真で目にするあの悲惨な光景が、360度、見渡す限り、どこまでも続くんです。
言葉や文字にすることのできない、どんな形容詞を使っても表現することのできない光景なんです。
その場に立ってみますと、身体の奥から自然と涙が溢れてくるんです。

被災された方に「頑張ってください」は禁句だって聞いたことがあります。
頑張っていらっしゃる方々に、頑張ってください……は、辛いことなんです。
ボランティア…… 上から目線ではなく、被災された方と一緒に……なんですね。

私にはそんな力もないし、何をしていいか分からないし……と、仰る方がいらっしゃるなら、まず、現地に行かれることをお勧めします。

何が出来るか分からないから、何でも出来ると思います。
朝早くから弁当を持って、夜遅くまで走り回っていらっしゃる、となりびとの現地スタッフの方々。

ほんのわずかでしたが、同じ時間をご一緒させて頂きましたことに感謝です。
そして、この貴重な経験をお与えいただいた主に感謝です。

被災地の復興、そして被災された方々の心の復興には、かなりの時間が要るのでしょう。
早く復興されますことが一番の願いですが、再びとなりびとにお邪魔して、活動にご一緒させていただきたいと思います。
ボランティア
瀬古信生(鈴鹿教会)