2012年3月5日月曜日

仙台教会から120304チェンバロコンサート

ルーテルとなりびと便り
あと一週間で大震災から1年なんですね。もちろん、いま気が付いたわけでもなく、3月11日が迫っていることは被災地の住民にとっては心の中にずっとあったことです。特にこのところは、「もう1年ですね」と言うのが挨拶代わりになっています。それぞれの体験によって、「もう」の意味も異なるでしょうし、「まだ」や「ようやく」と言ったほうが相応しいと感じる方も多くいるでしょう。厳しい現実が覆いかぶさって光を見出すことができない方も多いでしょう。
 今日は、礼拝後、チェンバロ奏者の武久源造氏および山口真理子氏によるチャリティーコンサートが開催されました。個人的には、近くでチェンバロを聴いたことはありましたが、今回、教会に響き渡った驚くほど豊かな音色に安らぎを与えられました。コンサートを手配してくださった杉並聖真ルーテル教会の北川牧師をはじめスタッフ一同、おふたりの奏楽者の気持ちが心に沁みました。こころから感謝いたします。
 本日の旧約聖書は、ハランに向かうヤコブに神が声をかけられた箇所でした。好きな箇所です。いま、わたしたちもまた、大いなる約束を聴きたいものです。あらためて、来週こそは「大震災から1年」になります。3月11日も、皆でみことばを聴く日になることに望みをおいて待ちたいと思います。
仙台教会 長島慎二