2012年3月17日土曜日

長島さんレポート120317

3月も既に半ばを過ぎました。職場では、年度内最後の会議があり、退職なさる先生方が挨拶をなさいました。一年前の大震災の日も同じ会議の日でした。本日の会議の冒頭で、わたしは聖書を朗読し、祈祷を行いました。わたしたちの周りの多くのものが崩れ去りましたが、永遠に残るもの、すなわち御言葉に堅く立って教育と研究の業に励むことを祈りました。今後、毎年のように、この季節は大震災を思い起こすことでしょう。昨日のことのように覚えています。寒かったこと、暗かったこと、余震に怯えたこと、助け合ったことなどです。
被災地は、今もなお現実的な問題を抱えています。一昨日、いつもの通勤途上で自動車を降りてみました。多賀城市の中央公園の傍です。撮影した写真を末尾にリンクしました。多賀城中央公園は、多賀城政庁跡の近くにあり、大震災前はゲートボールを楽しむ人々を見ることができました。今は、瓦礫置き場になっています。一年をかけて、瓦礫は分類され、一部は写真にあるように袋に入れて積み上げてあります。それでも、自動車を降りると鼻を衝くにおいに襲われました。このにおいは自宅に戻っても残りました。この中央公園の近くには中学校があって、わきの道路は通学路になっています。わたしが写真を撮影している間も、中学生が帰宅の途を急いでいました。阪神・淡路大震災のときとは異なり、あまりにも大量な瓦礫が広範囲に拡がっています。原発事故が問題を更に困難にしています。確かに、瓦礫処理の問題は容易ではないでしょう。それでも、なんとか助けていただきたいのです。瓦礫の問題は、このブログで話題にすることは相応しくないことかも知れません。ただ、被災地に住む者のひとりとしての気持ちを述べたかったのです。共に、祈りましょう。https://picasaweb.google.com/118043873387557594061/Rubble2012314?authuser=0&feat=directlink

仙台教会 長島慎二