2012年3月18日日曜日

ボラレポ・第4回バスボラに参加して

 2月29日~3月1日最短のボランティアです。あの突然の雪の中、朝8時市ヶ谷センターを出発した。参加者は、8名スタッフ2名の計10名と少数でした。途中の東北道も雪、結果的に除雪車の先導で走ることになり、幸い仙台に到着するころには雪も上がっていました。
 最初の訪問地、宮戸島西部漁協の海苔加工工場に到着したのは2時間ほど遅れていました。ここは、昨年6月工場の床をピカピカにしたところです。幸い海苔工場を復活できたところです。工場も順調に操業をしていました。海苔が機械の上をどんどん走っています。
 おばちゃんたちとの再会は、楽しいものでした。黒光りする海苔を「ルーテルさん」のためにとっておいて下さいました。現在は、海水温が低いため味は変わらないものの黒光りする海苔は取れないとのことでした。でも機械は動いています。
 支所運営委員長の小野さんが来て、美味しい海苔を一枚づつ頂きながら復活までの6か月間の経過報告をして下さいました。おばちゃんたちだけでなく、漁師をしているおじさんたちやいまだ復旧工事に参加している方たちも本当に再会を喜んで下さいました。
 ここに小さなボランティアを通して絆が生まれていることを嬉しく思いました。
 宮戸島をバスは離れ、女川・大河・雄勝地区を過ぎ、すっかり暗くなった大川小学校の祭壇の前で祈りをささげました。
 夜、仙台のボランティアセンターで分かち合い、ボランティア参加者は全員仮設住宅の方々との交流は未経験です。みんな不安でした。立野泰博牧師、伊藤文雄牧師からいろいろお話を伺い、心の準備をしました。

 翌日3月1日は、石巻河北地区にある「三反走(さんだんはしり)仮設住宅」を訪問しました。ここが二日目の目的地・仮設住宅の方々との交流の場です。約100戸ほどの仮設住宅です。ここは、釡谷地区を含む周辺からの方々が多いところと聞きました。 
 朝9時半には現地に到着し仮設集会所での「ルーテル支援 お茶っこ会」の準備に取り掛かりました。この日は、女性を中心に「すき焼き丼」を作り皆さんに食べて頂くこと、もう一つは、「ハーモニカ歌謡喫茶」なるビラがすでに配られていてビックリです。10時開始の前に仮設住宅を回り「お茶っこ会」のPRをして回りました。
 10時になり参加したおじいちゃんやおばあちゃんと体操をしたりしてお茶っこ会の始まりです。女性たちは早速「すき焼き丼」の料理に取り掛かりました。私は、20曲ほど小学唱歌や古い歌を用意していたのでコピーを配りました。一緒に歌って下さるかどうか不安でした。でもみなさん歌ってくれました。しかし、海に関する歌はみなさんいやだと言います。それは取りやめ、千の風もダメでした・これは想像していました。聞こえてくるのは仕方ない、でも自分ではとても歌えないということです。3月なので「あおげば尊し」を歌いました。何人も涙していました。そして居たたまれず部屋を出た方もいました。良くわかります。本当につらいのです。でも最後におじいちゃんが「これで俺も卒業できる!」大きな声で言った方がいました。ホットしました。寄り添うこととは、どんなに大変なことかを実感しました。
 2時過ぎ、仮設を離れて東京に向かいました。夜8時市ヶ谷に到着。
 これから2年間、ルーテル教会がどんな支援活動をするか正念場です。5月のルーテル教会総会では、今後の宣教活動が問われます。主の導きを祈ります。 関口昌弘(大岡山)