2013年1月11日金曜日

【ボラレポ】カレー炊き出し 平和を創り出す人がいた


12月19日、南相馬市の仮設住宅団地でのカレー炊き出しボランティアに参加させて頂きました。
杉並聖真ルーテル教会で、北川牧師を中心に、何日もかけて作り、運んでくださったカレーを、大宮シオン・ルーテル教会からは、6名の参加で配らせて頂きました。

昨年震災直後の3月16日に出産した娘が、翌日に容態を急変し95日間苦しむ中、あらゆる手立てを尽くした末、天に見送ることになった私ですが、やっとボランティアへの参加が叶い、感謝しております。

時々小雪も舞う中、時間前から並んでくださった方達に「お待たせしました。召し上がってください」と手渡すと、「助かります」と深々とお辞儀をして帰られました。 

集会所に来ることの出来ない方には、地元のボランティア団体「六角支援隊」のメンバーと共に、戸別に回り、配りました。
後で「お代わりをください」と来られる方もおられました。
カレーと共にお渡しするメッセージカードは、両教会で300枚ずつ作り、1枚ずつ組み合わせ、1食に2枚つけて渡すことが出来ました。

このカードは、当日参加出来ない人達も、心を込めて書いてくださったので、少しでもその思いが伝わるようにと用意したものです。
「六角支援隊」の方々は、ご自分も被災されているにもかかわらず、地域の人々に、なんとか生きる力を取り戻すことが出来るように、農園を5か所も作ったり、催し物を企画し、時々入るボランティアのお世話までしておられ、痛みを分かち合っておられます。

ここにも、平和を創り出すひとがいると、心が熱くなりました。

原発20キロ圏内の悲惨さは、どんな言葉をもってしても表現できません。
一瞬のうちに生活のすべてと、身内の方の命まで奪われた方々の心の内は、計り知ることの出来ないものだと思われます。

滞在時間が短く、ご一緒に膝と膝を交えてお話しを聞きたかったけれど、それが出来ず残念でした。
でも、あの光景は目に焼き付いております。
これからも、心はずっと寄り添っていたいとおもうと共に、おひとりおひとりの望みが、できるだけ早く叶うように祈りつつ暮らしたいと思います。 

年明けには、石巻で行われている、つるしびな作りに参加したいと思いながら帰路につきました。
また、現地で働くボランティアの皆様の活動に感謝と敬意を捧げます。今後も無事に、健康も守られて続けられますようにお祈りしております。 
 
ボランティア 逢坂(大宮シオン・ルーテル教会)