2013年5月23日木曜日

【メディア掲載情報】前浜コミュニティセンター(5/23) & 大室南部神楽(5/5)

ルーテルとなりびとが再建支援を進めている前浜コミュニティセンターのことが、今朝の地元紙『河北新報』で取り上げられました。以下のサイトで記事を見ることができますので、ご覧ください。

「集会所、浜の力で再建 気仙沼・本吉前浜地区」
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/05/20130523t15014.htm
最上町から支援を受けたコブシの大黒柱が支える新しい集会所=気仙沼市本吉町
東日本大震災の津波で集会所が流失した宮城県気仙沼市本吉町前浜地区で、避難所を兼ねた新しい集会所「東日本大震災復興記念・前浜マリンセンター」が建設されている。浴室を併設するなど避難所の条件を満たした施設で、住民が土地を提供したほか、建築作業にも参加。震災を乗り越え、地域のよりどころを造ろうと汗を流している。
 震災前、海岸近くにあった集会所は10メートルを超す津波で全壊した。新施設は、30メートルの高台に木造平屋を建設する。
 延べ床面積250平方メートルで、会議室2、屋内ステージ、調理室などを設ける。停電でも使える木質ペレットのストーブを配備。土台と柱の間を免震金具で止め、揺れを抑える工夫もした。
 震災から半年後に住民有志が「前浜地域コミュニティーセンター建設委員会」を設立。建設資金を募り、地元建材だけでは賄えない資材、備品なども全国や海外から支援してもらった。
 山形県最上町「震災復興に協力する会」は大黒柱用に樹齢100年、直径1メートルのコブシと杉の丸太2本を寄贈した。
 建物は、自然と共に生きてきた「海の民」の自負が感じられる。塩化ビニールなど石油関連製品を極力使わず、むくの木材を使用。椅子などの備品は住民の手作りで、しっくいの壁塗りは子どもたちも手伝う予定だ。
 建設委員長の畠山幸治さん(67)は「自助、共助でコミュニティーを守る。そんなモデルケースになりたい」と話す。8月上旬の完成予定で、施設は市に寄付する。
2013年05月23日木曜日



また、神楽衣装の縫製ボランティアをした大室南部神楽の復活公演の様子も『石巻かほく』に掲載されています。こちらもご覧ください。
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2013/05/20130505t13007.htm
013.05.05
大室南部神楽保存会、活動再び 震災きっかけ15年ぶり 石巻・北上十三浜
復活し、大勢の観衆の前で披露された大室南部神楽の舞=大室漁業共同作業所
東日本大震災をきっかけに活動を再開した石巻市北上町十三浜の大室南部神楽保存会(佐藤利喜夫会長、20人)の伝統の舞が4日、約15年ぶりに復活した。津波で衣装や道具が流されたが、ボランティアや全国からの支援で衣装や道具がそろい、練習を重ねてきた。 
 会員たちは、地元なまりを交えたせりふを取り入れた舞を上演し、県内外から集まった神楽ファンを魅了した。
 会場となった大室地区の漁業共同作業所には、大漁旗やこいのぼりが飾られ、出店や炊き出しなどもあり、にぎやかな雰囲気に包まれた。 
 太鼓とかね、神楽歌が鳴り響く中、華やかな衣装と面を着けた会員たちが「岩戸入れ」「五條の橋」など6演目を勇壮に、そして流麗に舞った。兄弟神楽団体の下大籠南部神楽保存会(一関市)の演目も披露された。
 大室出身で石巻市河北地区に住む女性(57)は「幼い頃に公民館で見た記憶があり、とても懐かしく感じた。神楽をきっかけに子ども時代の記憶も思い出され、知人にも再会できた」と喜んだ。
 大室南部神楽は大正以降100年以上伝えられてきたが、海の仕事が忙しく、祭りへの参加要請が少なくなるなどして15年ほど前から活動が途絶えていた。震災の影響で多くの人が地元から離れたことから、伝統芸能の継承とともに地域住民が集う機会をつくろうと、昨年11月に練習を再開した。
 練習は週に1回、3月以降は2回に増やし、仙台、多賀城市など遠方から参加する会員もいる中で準備を重ねてきた。衣装は地元の女性やボランティアが製作。企業や団体などからの支援が道具の購入費に充てられた。
 佐藤会長(67)は「地元の若者の熱意から始まり、復活にこぎ着けた。支援者の厚意に応えるために、今後も力を尽くしていく」と感謝した。
(佐藤)