2014年1月23日木曜日

【支援者支援】子供の虐待防止 20140123

スタッフ(田)は、仙台市の子育て支援NPO アシスト・エフワンさんのお誘いで、石巻市で「子ども虐待防止セミナー」に参加してきました。

 石巻地区の虐待に関する児童相談所への通報は2013年は124件。震災後、支援の目や義援金が入ったことにより、あまり深刻なケースにならず、落ち着いているのだそうです。「(支援やお金が減るので)今後が心配」と、児童相談所の方が言っていました。

 震災により、経済状況が悪化したり、母親が心疾患になると、子供の面倒を見る余裕がなくなり、ネグレクトが発生するケースがあるそうです。また、3歳までに親にどれだけ声をかけられるか・面倒をみてもらえるかで前頭葉の発達が培われるそうです。その部分が発達不充分だと、表現がうまくできない・暴力をふるう・嘘をつくなどの「愛着障害」といわれるものがおきやすいそうです。
 別の報告では、避難所時代に知らない大人から虐待を受けたことを、震災後3年ちかくたって、子供たちがぽつりぽつり話し始めたそうです。

 課題は沢山ありますが、チャイルドラインみやぎの方は、「阪神淡路の経験が活かされている」とおっしゃっていました。阪神淡路での状況・ご苦労は如何ばかりだったのか・・・と思いました。真の復興、心の復興というものが訪れるには、まだ、まだ、まだ、ゴールの見えない遠い道のりに見えました。
(田)