2014年3月30日日曜日

特別の祈り 東日本大震災から3年を覚えて


司式)
いつくしみ深い神さま。
あなたの恵みを慕い求めます。
2011311日に起きた大地震と津波によって東北地方を中心に未曾有の被害がもたらされました。またその災害にともなって、かつてないほどの深刻な原子力発電所の事故と放射線被害がもたらされました。
発生から三年を経た今も尚、多くの人々が不安と恐れを抱え、希望を失い、安心して生きる場所を失い、どこにも帰還できずに苦しみの中にあります。それらの人々の上に、主の慰めを癒しが注がれることを祈ります。

会衆)
 主よ、憐れんでください。

司式もしくは担当者)
被災された方々のために祈ります。
家族や友人を失った人々、家や仕事を失った人々、たくさんの思い出と希望にみちた将来を失った人々を顧み、深い慰めと癒しをお与えください。そして様々なつながりから断たれた人々や避難を余儀なくされている多くの人々をあなたの恵みで満たしてください。

会衆)
 主よ、満たしてください。

司式もしくは担当者)
悲しみに心引き裂かれた人々と共に、あなたに祈ります。
私たちがこの世で叫ぶ、嘆きを聞き届け、憐れんでください。
そして試練の中で恵みの神と出会うことができますよう私たちに信仰をお与えください。私たちの苦しみに先立ち、十字架の上で命をお与えくださった主が、私たちと共にいてくださることを、「今は見える」と味わい知ることができますように。

会衆)
 主よ、信じます。

司式もしくは担当者)
復旧・復興のために祈ります。
この苦難の中で、残された家族や仲間と結び合い、世界中から寄せられた祈りと支えの手に力を得て立ち上がろうとする人々に、祝福をお与えください。復旧、復興の厳しいあゆみに希望の道のりを示し、あなたがその道を共に歩んでください。

会衆)
 主よ、共に歩んでください。
司式もしくは担当者)
東日本大震災ルーテル教会救援、「ルーテルとなりびと」のために祈ります。
助けを必要とする人々の隣人(となりびと)となるように3年間、歩ませていただいた日々に感謝致します。土の器である私たちと教会があなたによって用いられ、全国にある教会はあなたの呼ぶ声によって、祈りと思い集めて、働くことがゆるされました。いま、その活動に区切りを与えられる私たちが、仕えるためにと地上においでくださったキリストに連なって、これからも痛みの中にある方々に仕えていくことが出来ますよう励ましてください。

会衆)
 主よ、遣わしてください。

司式もしくは担当者)
教会ために祈ります。
現代を生きる私たちは、自らの便利さや快適さを求めるあまり、一部の地域や人々に労苦を押し付けてきたこと、またそれに気づかないできたこと、そしてそうした社会を保たせてきた責任を覚えます。地上に平和をもたらす主に導かれ、命を分かち合う者として、平和を実現していくことができますよう、力を与えてください。そのために、キリストの体である私たちの教会を一つに結び合わせてください。

会衆)
 主よ、お赦しください。

司式もしくは担当者)
世界のために祈ります。
どうか、日本の政治と地方自治体の責任を担う人々をあなたの光で照らしてください。被災者の叫びに真摯に耳を傾け、いま必要な支援の手を惜しみなく差し伸べることができますように。
また、自然の力の大きさを知った私たちが、謙虚な心で自然と向き合い、自然と共に歩む生活を目指すことができますように。そうして、あなたのつくられた世界を守り、み国を示していくことができますよう導いてください。

会衆)
 主よ、導いてください。

司式)
み子の受難によって示された変わることのないあなたの愛によって、すべての人が絶望の中に希望を、悲しみの中に慰めを見いだせることを感謝し、この祈りを私たちの主イエス・キリストによって祈ります。

会衆)アーメン


2014330日 四旬節第4主日

東日本大震災ルーテル教会救援対策本部