2011年3月17日木曜日

報告20110317

 
主の導きを祈ります。

今朝のニュースを送ります。

1、NCC平和・核問題委員会の抗議文、声明文がだされました。
今回の原子力発電所事故に関連するものです。
委員会にはルーテル教会から栗原牧師(稔台)が委員のお一人として派遣されています。

2、昨日、渡邉議長書簡を送付いたしました。
各教会の皆さまにもお届け下さると感謝です。

3、第二回救援対策会議は、明日18日(金)1800~市ヶ谷で行われます。
なにか情報等おもちであればメールを頂けると感謝です。
具体的な動き方に関して協議します。

4、本日午後に、320日の主日礼拝での特別の祈りを送付させていただきます。
どうか、祈りを一つにして、まずは祈りの救援活動をすすめてまいりましょう。

5、海外からの救援募金が届き始めました。詳細の報告は随時させていただきます。

以上、また何か連絡が入りましたらメールします。


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福島第一原子力発電所事故に対する緊急申し入れ


内閣総理大臣 菅直人 様
経済産業省 原子力安全保安委員会御中
内閣府   原子力安全委員会御中
東京電力御中


2011年3月11日に起きた東北関東大震災によって、東京電力福島第一原子力発電所では、取り返しのつかない事故が起き、また現在も続いています。
最悪の事故を予想できていながら、「こうなる危険性がある」ではなく、「こうなる可能性がないとは言えない」と希望的観測で説明をしつづけて、深刻な事態を隠ぺいし、あたかも「最終的には安全なものである」とばかりに責任逃れをしようとする東京電力に強く抗議します。また、このような惨事を予測できるにも関わらず、原子力行政を続けてきた日本政府にも強く抗議します。

これまでも私たちは、原子力発電が人間の手に負えるものではないこと、環境破壊の最たるものであるだけでなく、弱者に負担を押し付ける非人間的なものであること、決して地球温暖化対策に効果があるとは言い切れないものであること、そして軍事に利用される恐れが多大にあることを理由に、その中止を求めてきました。
今回の事故を「それ見たことか」という理由付けにしたくはありませんが、原子力発電がいかに危険なものであるか、原発自体いかに制御できないものであるかということを、世界中が改めて思い知らされているのは事実です。そのことを日本政府および電力会社は認めるべきです。
私たちはこれ以上原子力行政を続けさせるわけにはいきません。私たちは人間の命を守るために、以下のことを東京電力および日本政府に抗議要請いたします。

事故に関する情報を全て明らかにしてください。
原発は巨大地震に耐えられません。地震の可能性や被害の危険性が高いと言われている浜岡原発も大変危険な状態です。
今すぐ国内全ての原発を停止し、新たな建設計画も白紙にしてください。

                                        2011年3月16日
日本キリスト教協議会 平和・核問題委員会

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上関原発の強引な着工に強く抗議します

中国電力御中

日本キリスト教協議会 平和・核問題委員会

1.上関周辺の豊かな自然の中に生きる人々を無視することは許されません

上関の海で中国電力が2月21日(月)深夜、住民の反対を押し切り、中止していた上関原発の工事を1年3ヶ月ぶりに再開したという情報を読みました。

先ず第一に、中国電力が住民の反対を押し切り、強盗のように深夜に工事の再開を強行した事に強い憤りを感じます。

ご承知のように、上関の田ノ浦海岸周辺は希少生物が沢山生息する、数少ない海の楽園だと聞いています。日本生態学会、日本鳥類学会、日本ベントス学会などが、この地に原発を建設する事に対し反対声明を出している事からも、この地が如何に自然に恵まれた貴重な海域であるかということが裏付けられます。

そして周辺の住民、特に祝島の住民は、この海の楽園をどうやって子々孫々に残して行くかを日夜真剣に考えながら暮らしています。

このような状況の中で、中電が土足で田ノ浦に踏み込んで原発建設工事を始める事は到底許される事ではありません。海や豊かな自然はみんなの物であって、決して中電のものではないからです。


2.原発は環境にとって最悪の発電方法です

1953年にアイゼンハワ-大統領が国連で「原子力の平和利用」を提言してから、世界の原発基数は増加の一途を辿りましたが、1980年頃から建設中の原発基数が減少し始め、1990年頃からは運転中の原発基数も頭打ちになっています。

これは原発の安全性に対する不信や、高速増殖炉の挫折から来る原発への失望、成り立たない経済性などが理由にあると考えられますが、一方、原子力産業は最近になって炭酸ガスの温暖化効果を理由に、原発産業の巻き返しを謀っています。

しかし、地球環境の問題は爆発的な地球人口の増加による、エネルギ-消費や資源消費の急増に原因があるので、作りだしたエネルギ-の3分の2を環境に捨てるような効率の悪い原発は地球環境にとって最悪です。

どんなものでも、100%安全という事はありません。もし原発災害が起きたら電力会社が損害を賠償する義務がありますが、電力会社が賠償不能の場合は保険会社が賠償するそうです。しかし上限は600億円に限られています。大事故の場合にこれで間に合うかどうかは別にしても、事故から10年以後に発病するような晩発性傷害は賠償の対象にはならないそうです。地震国日本で原発事故が起きて被災しても、補償も治療も受けられず、悶え苦しんで死ぬような事を経験したくはありません。

3.自分たちで管理しきれない放射性廃棄物をこれ以上増やす事は許されません

原発を運転すると必ず放射性廃棄物(死の灰)が出ます。私たち日本人は知らない間に原発の電気を使用して、広島原子爆弾の120万発分の死の灰を作ってしまいました。

原発産業の人達は、「この廃棄物は数十万年或いは数百万年にわたって安全に管理する」とおっしゃいますが、あと100年もすれば今生きている人々は殆ど完全に死ぬことは明らかです。

原発の電気の恩恵に与った人達が、その恩恵に与らなかった人達に管理を押し付けることは、どう考えても不合理です。すでに作ってしまった死の灰は全力を尽くして安全に(後世に迷惑をかけないように)処分しなければなりませんが、今の技術でそれが可能であるという保証はありません。従って、これ以上原発を運転して死の灰を増やすことは、現代に生きる人間としてすべきことではないと考えます。

活断層の真上にある危険な原発や老朽化した原発から始めて、出来るだけ早期に全ての原発を廃炉にすべきだと考えますが、最低限、新たな原発を作る事は絶対に認められません。

4.東北関東大震災における東電福島第一原子力発電所の事故のニュースがたった今飛び込んできました。

このニュースを「それ見たことか」という理由付けにしたくはありませんが、原子力発電がいかに危険で、人間の手には負えないものであるかを改めて世界中が感じているのは事実です。これ以上危険を増やすわけにはいきません。どうぞ今、決断して欲しいのです。

上関原発の建設を直ちにやめて下さい。