教会の兄弟姉妹のお祈りに支えられ、不安ゼロの中、キッチンボランティアとして出発しました。
仙台ルーテル教会への道程は、片道890キロメートル、13時間。
宿泊所となる礼拝堂の中はまるで合宿所、寝袋の中の我々はさながら蓑虫集団、老若男女20名ほどは志をともに集まったとなりびと。
被災者の方々の小さなお力になれればと志願したものの、力を頂いたのはむしろ私のほうでした。
3日目、キッチンを出て石巻、北上川河口吉浜町へ。
海水を含んだ重く黒い泥を土嚢袋に詰め込む、瞬く間に山積みになる土嚢袋。
目の前に、あまりにも高く積みあがった仕事を被災地の人は、手を休めることもなく、後ろを振り返ることもなく黙々と片付けていく。
あんなに過酷な体験をされたのに、失せることのない力、蘇ったふるさとへの思い、「生きていく」ことを目の当たりにしました。
自然の破壊力は人知の及ばぬところ、しかし人間の再生力は時としてそれを超えることを感じました。
容易に「頑張ってください。」とは言えませんが、心の中で幾度もそう呟きました。
寝食を共にした「となりびと」は大きく輪を広げ、東北の人にも及びました。
支える人も、支えられる人も「となりびと」、ボランティアが出来る環境と機会が与えられれば是非、東北の人々の「となりびと」となり、手をつないで来て下さい。
皆さま、色々とお世話になり有難うございました。
支える人も、支えられる人も「となりびと」、ボランティアが出来る環境と機会が与えられれば是非、東北の人々の「となりびと」となり、手をつないで来て下さい。
皆さま、色々とお世話になり有難うございました。
ボランティア 濱田由利子