2011年5月14日土曜日

[ボラレポ]畳プロジェクトに参加して・6

今回、実際に奉仕させていただく被災地に向かう前に仙台市街を通ったが、街は意外にも何事もなかったかのように動いているように見受けられた。メディアで報道されているような悲惨な地域は、限られた一部のことであるかのようだった。 

しかし、車で10キロほど、海岸方面に向かうと景色は一変した。あらゆるモノが原型を留めることなく散乱していた。東北の太平洋沿岸という広大な範囲で、このような光景が広がっていると思うと、改めて事の重大さ、復興への道のりの遠さを実感した。

実際に避難所での奉仕は、他人に誉められるような大層なことではない。当初から現地に入り、献身的な活動をされていた方々の積み重ねに便乗させていただいたようなものだ。

しかし、避難所の方からは感謝の言葉をいただいたり、大切な飲料をいただいたりしていると、決して設備が整っているとは言えない避難所であり、申し訳ない気持ちになった。

ボランティアについて様々な報道がされているが、人手が足りないのは明らかだと感じた。

微力でも継続的な支援が必要。みんなが自分のために使う時間の内、少しでも現地での活動に向けることが出来れば素晴らしいと思う。
最後になりましたが、今回奉仕の場を提供していただいた全ての方に感謝いたします。

ボランティア 森田哲史