2011年5月18日水曜日

小さな食糧支援

 現地スタッフの遠藤です。
 
 先日、ルーテル教会の皆さんからいただいたレトルト食品・缶詰・カップラーメン等を
石巻市水押在住の方にお届けさせていただきました。その後その方からメッセージをいただきましたので、皆様にもお伝えいたします。

 「昨日ルーテルさんから頂いた物資を今日、お二人に渡しました。一人の方はAさんといいます。この方は、自宅は大丈夫でしたが、旦那様が石巻魚市場付近の会社で働いていて会社が津波でやられ車も津波にのまれてしまい、現在は解雇され無職だそうです。今は、Aさんが頑張って家族を支えてる状況です。この方に物資をお渡ししました。大変喜んでました。
 Aさんが『自衛隊の路上配布も終わり、全て買わないと生活出来ない状況。今は収入が減ってしまってるから物資は助かります。物資提供して下さった人達にも宜しく伝えて下さい。』と言うお言葉を頂きました。
  


お二人目は、渡波の栄田地域の方で、今は未だ身内の家に身を寄せてる状況の方です。
この方も近々自宅二階が無事な為、電気、水道が復旧したため自宅に帰りたいそうですが、家電製品全て津波でやられてしまい大変ご苦労されてる状況です。ご家族は皆さんご無事だったので良かったです。『凄く助かります。ご支援下さった方々にお礼を伝えて下さいね。本当に有難うございます。』と言葉を頂きました。」
 
 こうした声が石巻のお母さんたちから聞こえてきます。現地では物流が回復しつつありますが、津波によって沿岸部の水産工場が破壊されてしまったため多くの方々が職を失いました。明日の生活に不安を抱える方々がたくさんいらっしゃいます。少しでも生活の不安を和らげるため、こうしたちょっとした食料の支援でもたいへん喜ばれています。