東京を出発する前に、インターネットで色々と調べたら「防塵マスクや靴底に鉄板の入った専用長靴は必需品」とありました。色々と考えたあげく最終的には購入せずに被災地に向かいました。ボランティア活動はまず肉体的に非常に大変だということで自分なりに覚悟して臨みましたが、実際に現地に着くとボランティア活動はお盆休みということでした。「ボランティア活動にもお盆休みがあるんだ・・・」仙台到着後、まず最初の驚きでした。
ボランティア活動現場に向かう途中で震災被害の特に大きかった幾つかの地区を視察する機会がありました。震災が発生してから半年近く経過する時でしたが、被害が大きかったために手も付けられずにそのままの状態で残されている家屋や会社の建物がたくさんありました。
洗濯物が家の中で干されている状態のまま残されていたり、壁に掛けられているカレンダーが3月のままであったり。テレビ報道や写真などでは頻繁に震災の様子を見ていましたが実際に自分が現場に行ってそのままの状況を目にした時は、現実が自分自身の中で理解できず、言葉も出ずに胸が締め付けられるような感じでした。
ボランティア活動は海に面した広い海岸で約2時間程度でしたが復興祭の準備の仕事をさせていただきました。地元の方々にボランティア活動の団体メンバーが加わり、50人程集まってお祭りの舞台作りをしました。最初は、一つの仕事をするのにこれだけ多くの人が必要なのかと感じましたが、終わってみたら大勢の人達でやり遂げた仕事に対する大きな達成感、充実感を感じました。人の役に立ちたい、ボランティアとしての活動がしたいという人が大勢集まったという事は非常に素晴らしい事だと感じました。
今後も再度被災地へ行きたいと思いますが、たとえ行けなくてもそれぞれの場所で様々なかたちでボランティア活動はできると思います。たった一度の活動で終わることなく、被災地の早い復旧復興を心から祈りつつボランティア活動を続けたいと思います。
ボランティア 曽武川(蒲田教会)