2012年2月10日金曜日

[ボラレポ]私達を信頼してくださった


主のみ名を讃美します。
去る1月25日(水)から27日(金)の2泊3日の短い期間ではありましたが「ルーテル教会支援」、ボランティア活動の一員として参加しました。

その前日に行われた義姉の四十九日法要に出席するために上京した機会に是非とも東北に行きたいという気持が強かったのです。強かったというよりも、それ以上の気持ちがありました。それは「行かなければならない」という強い気持ちでした。

ボランティア活動を終えて今思っていることは、ボランティア活動をしたという大げさなものではなく、その一端に触れることが出来たということでしょう。「ルーテル教会支援」としてどのようなことが今なされており、今後どのような活動が行われようとしているのかをこの身に感じることが出来たかなと思っています。
 私が現地の方と共に行ったのは、パプラにおける子供劇場の舞台セッティングのお手伝い、にっこりサンパークにおけるお茶っこ会のお手伝い、宮戸の漁協での事務処理のお手伝いでした。いずれも、ボランティアの方と共に車で行き、お手伝いをしたというよりも、それを見ていた、少しは手伝ったということで、かえって足手まといになったのかなとも思っています。

毎日夕刻に行われる報告会に同席し、それぞれの方々の報告を聞き、現在「となりびと」において行われていることを知ることが出来ました。皆さん、真剣にボランティア活動をしておいでだと思い、頭の下がる思いがしました。

 「ルーテルさん」と呼ばれて親しまれ、現地の方々の信頼を得ているということは情報として得ていました。そのことを実際に知ることとなりました。
宮戸の漁協に行った時のこと、そこの事務の方でしょうか、せつこさんから言われたのです。「ルーテルさんには本当に助けられました。」、「本当に感謝しています。」と。 震災直後、物資が極端に不足している状態の中、尋ねてこられて、「何が不自由していますか?」、「何か必要なものはありませんか?」と聞かれ、何が不自由しており、何が欲しいかというと、時間をおかずに調達して届けてくれた。 そのことを今でも覚えておられ、私にもお話しくださったのです。「感謝するのは私の方です。」と申し上げました。私たちを信頼し、頼っていただいた。どこの誰とも分からない私共をです。

確かにその時点では誰にでもすがりたいということであったかも知れません。しかし、そうであっても感謝でした。これこそ、神様が備え、与えてくださった働きであったと思っています。大きな感謝の気持ちを抱いて、漁協を後にしました。漁協の支援はまだまだ続きますし、最後まで支援し続けて欲しい、私も行く機会があればそこに行かせて欲しいと思っています。

一方では、短い期間ではありましたが、感じることはありました。お茶っこ会では10数名の方が参加してくださり、楽しい時間を過ごしました。しかし、そこには百人を超す方々が生活しておいででしょう、そこに出てこられなかった人たちのことを思いました。その人達とも共に寄り添うことの必要性を感じました。

それらの活動は、地道で地味な、時間がかかる活動であり、目に見えて成果が出るというものではないものだと思います。しかし、ルーテル支援が最初からめざしたもの、「被災者の方々に寄り添う」という、そのものではないかと思います。

夕方の報告会で聞きました。今いるスタッフの方々も3月をもってお辞めになるとか、佐藤さんが「スタッフが必要だ」と言われていました。まさにそのことが急務ではないかと思いました。 震災発生の直後から震災地に入り、共に被災者の方々に寄り添い、地元に方々の信頼を得、「ルーテルさん」と呼ばれるまでになった、この支援活動がこのようなことで足踏み、あるいは後退してはいけないと思います。 この精神を受け継ぎ、この活動を日本福音ルーテル教会の支援活動として、いや、もっと言うと、神様から与えられた働きとして捉え、今後も続いていくことを願っています。

九州という、東北から遠く離れたところにいる私が何をすべきか?そのことをずっと思ってきましたし、今後も気持ちを薄めることなく、東北に気持ちだけでも寄り添っていきたいと思っています。気持ちだけではなく、行動が伴わなければ意味のないことですので、何をすべきかを考え、祈り、行動したいと考えています。 

4月以降、「ルーテル支援」の形が大幅に変わるということも聞いています。 是非とも、今後「ルーテル教会支援」が具体的にどのような活動を、どのような形で行おうとしているのかを日本福音ルーテル教会の教職、信徒一人一人に知らせて欲しいと思います。震災が発生して、まもなく一年が経過しようとしています。
一年が経過しようとしており、体制が大きく変わろうとしているこの時に是非とも、全国の教職、信徒に対するメッセージを、アピールを切に要望します。

ボランティア 河﨑(博多教会)